なんであの人ばかり、と思ってしまう自分へ

 

世の中には、
全部持っているように見える人がいます。

 

学歴も、仕事も、結婚も。
結果を出している人です。

 

もう何十年も前のお話ですが、
職場で、私の周りにもそういう女性がいました。

 

いわゆる高学歴で、社会的地位のある仕事をし、
結婚もして、仕事と家庭を両立して、
順調にキャリアを積み上げているように見える。
もちろん本人の努力によるものでしょう。

 

私とは、もともと違いはありました。
能力も、育った環境も、私とはきっと違います。

 

そもそも私はキャリア志向ではなかったので、
その点、うらやましいとは思わなかったのですが、
でも、ある出来事があったとき、こう思ってしまいました。

 

「これ以上まだ持っていくの?」

 

 

私が彼女と出会ったときは、彼女は既婚者でした。

当時、そのころ、私には好きな男性がいました。

 

彼女は私の思いに気づいたのか、
彼と私をくっつけようと、
飲み会をアレンジするなど色々動いていました。
私もありがたくお誘いに乗っていました。

 

そうこうしているうちに、
たまたまかもしれませんが、
彼女は配偶者と別れてすぐ、数カ月後に
私が好きだったその彼と結婚しました。

 

彼女に悪気があったのか無かったのかは分かりません。

でも、これまで私と彼の間を取り持つような行動をしていた彼女に対して、
私としては自分が、どこかピエロのように踊らされたような感覚があり、
みじめに感じた瞬間もありました。

 

彼女にとっては2回目の結婚でした。
しかも、相手は私が好きだった人と。

かたや私は一度も結婚できていない。

 

彼との出会いの「タイミング」といえば、
それまでのことです。
きっとお互いに引きあう何かがあったのでしょう。

それでも、どこかで思ってしまいます。

 

なんで、彼女ばかり。

 

そんなふうに思ってしまう自分が、いちばん嫌でした。

 

もちろん、誰が誰を選ぶかなんて自由ですし、
そこに正しさも間違いもありません。

頭では分かっています。

 

でも、なんだか良いところばかりを
全部持って行かれたような気がしました。

 

 

ただ、私にとって幸いだったのは、
その結婚自体に傷ついたわけではなかったことです。

 

実は私は、そのときにはすでに、
彼の嫌なところを知ってしまって、
好きではなくなっていたからです。
だから、それほどのショックを受けなかったことが幸いでした。

 

今思えば、その彼の
どこが良くて好きだったのか分からないほどですし、
どうこうならなくてよかったとも思っています。

 

「世の中、合う人と合うようにできているんだな」
「結局、合う人とくっつくんだな」

そう思っただけでした。

 

それでも、ふとした瞬間に思ってしまうことがあります。

なんで、あの人ばかり。

そんなふうに感じてしまう自分がいました。

 

彼女は、学歴も、仕事も、
社会的地位も、伴侶も手にしている。

 

簡単な言葉で言えば、
「比較」なのかもしれません。

でも、正直に言えば、
そんな軽いものではありません。
「嫉妬」でもないです。

 

「奪われた」みたいな感覚。

 

もちろん、
実際に何かを奪われたわけではありません。

相手の人生は相手のものですし、
私の人生とは別のものです。

 

それでも、
こう感じてしまう瞬間があります。

「天から二物も三物も与えられた上に、
これ以上まだ持っていくのか」と。

 

そしてたぶん、
こういう感情は、あまり語られません。

 

  • 人と比べてしまう
  • 置いていかれた気がする
  • あの人ばかりうまくいっているように見える

 

みんな感じているのに、
なかなか口には出しません。

 

だからこそ、
自分だけがそう思っているような気がしてしまいます。

 

でも、こう感じてしまうこと自体は、間違いではありません。

 

きれいに整理できなくてもいいですし、
前向きに変換できなくてもいいと思います。

 

ただ、ひとつだけ言えるのは、

その感情は、
「ちゃんと自分の人生と向き合って見ている」証拠だということです。

 

何も考えていなければ、
そもそも比べることも、悩むこともありません。

 

自分はどう生きたいのか、
どこに向かいたいのか、

 

それを考えているからこそ、
苦しくなります。

 

それは、止まっているわけではありません。

むしろ、ちゃんと向き合っている状態だと思います。

 

結局、人は、合う人と合うのだと思います。

それは、良い悪いではなく、
ただそういうものです。

 

人と比較しても仕方ありません。

私は、私のまま私らしく生きていくしかありません。

これまでもこれからも、私らしく人生を幸せにしていこうと思っています。

 

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