
働き方を変えたいと思いながら、なかなか動けなかった時期があります。
「このままでいいのか」と思いながらも、結局何も変わらないまま時間だけが過ぎていく。
そんな状態が、思っていた以上に長く続いていました。
今振り返ると、動けなかったのは「やる気がなかったから」ではありません。
どう動けばいいのか、その形が見えていなかっただけでした。
この記事では、私自身の経験をもとに、
働き方を変えたいと思いながら動けなかった理由を整理していきます。
Contents
働き方を変えたいと思いながら動けなかった理由
このままでいいのかと思い続けていた
「このままでいいのか」
この感覚は、ふとした瞬間に何度も頭に浮かんできました。
仕事に大きな不満があるわけではない。
でも、このまま続けていく未来が、どこかしっくりこない。
周りを見ると、同じように働き続けている人がほとんどで、
大きく環境を変えている人はほとんどいませんでした。
だからこそ、
「違和感はあるけれど、これが普通なのかもしれない」
と、自分の感覚を少しずつ押し込めていったように思います。
変えたい気持ちはあるのに、
その気持ちを強く持ち続けることもできず、
日常に流されていく。
今思えば、この段階ですでに「止まっていた」のだと思います。
でも何も変えられなかった現実
一方で、「変えたい」と思っていたのも事実です。
転職という言葉が頭をよぎることもありましたし、
別の働き方を考えたことがなかったわけではありません。
ただ、その先にある現実を考えた瞬間に、
思考が止まってしまうのです。
・本当に今より良くなるのか
・収入はどうなるのか
・もし失敗したらどうするのか
こうした不安が一気に押し寄せてきて、
結局「今のままでいいか」という結論に戻ってしまう。
何か特別な出来事があったわけではありません。
ただ、動けないまま時間だけが過ぎていく。
そして気づけば、
「変えたい」と思っていた気持ち自体も、
少しずつ弱くなっていきました。
動けなかった一番の理由は「不安の正体が分かっていなかったこと」
何に不安を感じているのか曖昧だった
当時の私は、常にどこか不安を感じていました。
ただ、その不安が「何に対してのものなのか」は、はっきり分かっていなかったと思います。
仕事に対する不満なのか。
将来への不安なのか。
収入の問題なのか。
いろいろなものが混ざり合っていて、
ひとつひとつを切り分けて考えることができていませんでした。
だからこそ、何かを変えようとしたときに、
どこから手をつけていいのか分からなかったのです。
不安が明確であれば、対処も考えられます。
でも、不安がぼんやりしている状態では、行動にはつながりません。
結果として、「なんとなく不安だから動けない」という状態が続いていました。
収入・生活費・将来が全部ぼんやり不安だった
今振り返ると、不安の中身は大きく3つに分けられます。
・収入
・生活費
・将来(老後)
この3つが、それぞれ別の問題としてではなく、
すべて一体になって「なんとなく不安」として存在していました。
例えば、収入に対する不安があっても、
生活費がどれくらいかかっているのかを正確に把握していなければ、
その不安は解消のしようがありません。
また、将来のことを考えて不安になっても、
今の収入や支出との関係が見えていなければ、
ただ不安が膨らむだけになります。
私自身、当時は生活費を細かく把握していたわけではなく、
「なんとなく足りているから大丈夫」と思っていました。
でも、その状態では、
いざ働き方を変えようと思っても判断ができません。
こうした曖昧な不安が積み重なって、
結果として動けなくなっていたのだと思います。
将来のお金に対する不安については、
40代独身女性の年金は足りる? 不安の正体と現実的な対処法でも整理していますが、
多くの場合、「分からないこと」が不安を大きくしているだけということも少なくありません。
| 不安の種類 | 中身 | 状態 |
|---|---|---|
| 収入 | 減るかもしれない/なくなるかもしれない | 具体的な数字が分かっていない |
| 生活費 | いくらあれば生活できるのか分からない | 感覚で判断している |
| 将来(老後) | 年金・老後資金への不安 | 情報が曖昧なまま不安だけある |
会社を辞めること=「この先がなくなる」と思い込んでいた
正社員を辞めたら次がないと思っていた(30代当時の現実)
これは、今振り返ってもかなり強く影響していた感覚です。
当時は、今ほど働き方の選択肢が広くありませんでした。
少なくとも私の周りでは、「正社員を辞める=キャリアが終わる」という空気がありました。
実際に、職場の先輩にこう言われたことがあります。
「何か資格を取ろうかと思っている」と話したとき、
「使わない資格を持っていても意味ないから。今の正社員の仕事辞めない方がいいよ。その歳で辞めても清掃作業員しかないよ」と。
この言葉は、当時の私にとってかなり現実的に響きました。
特別なことを言われたわけではなく、
むしろ「よくある忠告」として受け止めていたと思います。
だからこそ、
「この年齢で正社員を辞めたら、もう次はない」
という認識が、自然と自分の中に入り込んでいきました。
今でこそ、働き方は多様化していますが、
当時は「会社に所属し続けること」が前提になっていた時代でした。
だからこそ、辞めるという選択は、
単なる転職ではなく「戻れなくなるかもしれない決断」として感じていたのだと思います。
安定を手放す怖さ
もうひとつ大きかったのが、「安定を手放す怖さ」です。
毎月決まった日に給料が入る。
大きく増えることはなくても、大きく減ることもない。
この状態は、冷静に考えれば「安心」でもあり、
同時に「変化しない状態」でもあります。
それでも、その安定を手放すことは、
想像以上に怖いものでした。
人は、今あるものを失うことに対して、強く反応します。
たとえ今の働き方に違和感があったとしても、
「それを手放した後の不確実さ」と比べると、
現状維持を選びやすくなるのです。
私自身も、
「変えたい」という気持ちよりも、
「失いたくない」という気持ちのほうが強かった時期がありました。
「収入がなくなる恐怖」に支配されていた
そして最終的に行き着くのは、「お金」の問題でした。
働き方を変えるということは、
一時的にでも収入が不安定になる可能性があります。
その状況を想像したときに、
頭に浮かぶのはシンプルな不安です。
「生活できなくなったらどうしよう」
この不安は、とても現実的です。
特に一人で生活している場合、
収入が止まることは、そのまま生活に直結します。
だからこそ、
「変えたい」と思っていても、
「今の収入を失うかもしれない」というリスクを前にすると、
動けなくなってしまう。
私自身も、生活費を具体的に把握できていなかった時期は、
この不安をより大きく感じていました。
実際には、どれくらいあれば生活できるのか。
どの程度の収入減なら耐えられるのか。
こうした基準がないままでは、
判断はどうしても保守的になります。
生活費の現実については、
40代独身女性の生活費はいくら必要?で具体的に整理していますが、
数字で把握するだけでも、不安の質は大きく変わります。
副収入という選択肢を知らなかった(または現実的に考えていなかった)
いきなり転職か独立しかないと思っていた
当時の私は、「働き方を変える=大きく変えること」だと思っていました。
つまり、
・転職する
・会社を辞める
・独立する
このどれかしか選択肢がないと考えていたのです。
だからこそ、動けなかったのだと思います。
どの選択肢も、それなりにリスクがあります。
収入が下がるかもしれない。
環境が合わないかもしれない。
うまくいかない可能性もある。
そう考えると、どうしても慎重になります。
結果として、「今のままでいいか」に戻ってしまう。
今振り返ると、選択肢の捉え方が極端だったと感じます。
小さく収入を増やすという発想がなかった
一番大きかったのは、ここかもしれません。
当時の私は、「収入は会社からもらうもの」と思っていました。
つまり、収入を増やすなら転職しかない、という前提です。
でも実際には、それ以外の方法もあります。
例えば、
本業を続けながら、副収入を作るという方法です。
この発想があれば、
いきなり今の仕事を辞める必要はありません。
少しずつ、収入の柱を増やしていく。
その中で、自分に合う働き方を見つけていく。
そういう選択も、本来はあったはずです。
こうした現実的な選択肢については、
40代女性に向いている副収入7選【現実的】で具体的にまとめていますが、
いきなり人生を大きく変えなくても、できることは意外とあります。
さらに、
副収入は「いくら稼げるか」よりも、まずは小さく始めることが重要です。
副収入で月3万円は可能?40代女性が現実的に達成する方法でも書いていますが、
いきなり大きな収入を目指すのではなく、現実的なラインから積み上げていく方が、結果的に続きやすくなります。
当時の私は、こうした考え方を持っていませんでした。
だからこそ、
「変えるか、変えないか」という極端な二択になり、
動けなくなっていたのだと思います。
行動できなかったのは「能力」ではなく「設計」がなかったから
何をすればいいか分からなかった
当時の私は、「変えたい」と思いながらも、具体的に何をすればいいのか分かっていませんでした。
転職するにしても、どんな仕事が自分に合っているのか分からない。
副収入にしても、何から始めればいいのか分からない。
情報がなかったわけではありません。
ただ、それをどう自分に当てはめればいいのかが分からなかったのです。
結果として、調べて終わる。
考えて終わる。
そして、何も変わらないまま時間だけが過ぎていく。
行動できないというよりも、
「行動の入口に立てていなかった」という感覚に近いと思います。
行動のハードルが高すぎた
もうひとつの問題は、「最初からハードルを上げすぎていたこと」です。
例えば副収入を考えたときも、
「しっかり稼げるものをやらなければ意味がない」と思っていました。
でも、それでは一歩目が重くなります。
・ちゃんと時間を確保しないといけない
・結果を出さないといけない
・中途半端では意味がない
こうした考え方が、無意識のうちに自分を縛っていました。
本来は、もっと小さく始めてよかったはずです。
少しやってみる。
合わなければやめる。
続けられそうなら伸ばしていく。
そのくらいの感覚でもよかったのに、
当時は「ちゃんとやらなければ」と思いすぎていたのだと思います。
こうした部分も含めて、
「どう動けばいいのか」という設計がなかったことが、
行動できなかった大きな理由でした。
働き方や収入については、感覚だけで考えるのではなく、
ある程度の設計を持つことで現実的に動けるようになります。
40代から自力で収入の柱を増やす設計では、
会社に依存しすぎない働き方をどう作っていくかを整理していますが、
こうした視点を持てるかどうかで、動きやすさは大きく変わります。
小さく動き始めて分かったこと
いきなり変えなくてよかった
実際に少しずつ動き始めてみて、一番大きかった気づきは、
「いきなり大きく変える必要はなかった」ということでした。
当時の私は、
働き方を変える=会社を辞める
という極端なイメージを持っていました。
でも実際には、そんな必要はありませんでした。
今の仕事を続けながら、
できる範囲で少しずつ動いていく。
それだけでも、状況は確実に変わっていきます。
例えば、
・空いた時間で情報を整理する
・小さく試してみる
・合うものだけ残す
こうした積み重ねが、結果的に「選択肢」を増やしていきました。
何も動いていなかったときは、
選択肢は「今のまま」しかありませんでした。
でも、少しでも動き始めると、
「今のまま以外」の道が見えてくるようになります。
この違いはとても大きいと感じました。
少しずつ収入の柱を増やせばいいと気づいた
もうひとつ大きかったのは、
「収入は一つでなくていい」と気づいたことです。
それまでは、収入=会社からの給料だけでした。
だからこそ、そこが揺らぐと、
生活そのものが不安定になるように感じていたのだと思います。
でも実際には、
収入は分散させることができます。
ひとつの収入に依存するのではなく、
いくつかの小さな収入を組み合わせていく。
そうすることで、
ひとつが不安定になっても、全体が崩れることはありません。
この考え方を持てたことで、
働き方に対する見え方が大きく変わりました。
副収入については、
副収入で月3万円は可能?40代女性が現実的に達成する方法でも書いていますが、
最初から大きな金額を目指す必要はありません。
月1万円でも、2万円でもいい。
小さな収入でも、自分で作れるようになると、
「会社だけに依存しなくてもいい」という安心感が生まれます。
そしてその安心感が、
働き方を見直す余裕につながっていきます。
働き方は一気に変えなくていい
今の生活を維持しながら変えていくという考え方
働き方を変えるというと、
どうしても「大きな決断」をイメージしがちです。
転職する。
会社を辞める。
環境を一気に変える。
でも実際には、そういう方法だけではありません。
今の生活を維持しながら、少しずつ変えていく。
この考え方のほうが、現実的で続けやすいと感じています。
収入がゼロになるリスクを取る必要もありませんし、
生活を大きく崩すこともありません。
その中で、
・できることを試す
・合うものを見つける
・少しずつ広げていく
こうした積み重ねが、結果的に働き方を変えていきます。
一気に変えようとするから怖くなる。
でも、小さく変えていくなら、動きやすくなる。
これは実際にやってみて分かったことでした。
「世間体」ではなく自分の人生で選ぶ
もうひとつ大きかったのは、
「何を基準に選ぶか」という視点です。
当時の私は、無意識のうちに
「世間的にどう見えるか」を基準にしていたと思います。
正社員であること。
安定していること。
一般的に良いとされる働き方であること。
そういった基準に沿って選んでいました。
でも、それが自分に合っているかどうかは別の話です。
働き方を見直していく中で、
少しずつ「自分にとってどうか」を考えるようになりました。
無理なく続けられるか。
生活とのバランスは取れるか。
自分が納得できる形か。
こうした基準で考えるようになってから、
働き方の選択はかなり楽になったと感じています。
世間体を基準にすると、選択肢は限られます。
でも、自分の人生を基準にすると、選択肢は広がります。
この視点の違いは、思っている以上に大きいものです。
まとめ|動けなかった理由が分かれば、動き方も見えてくる
働き方を変えたいと思いながら動けなかったのは、
決して特別なことではありません。
・不安の正体が分かっていなかった
・選択肢を極端に捉えていた
・どう動けばいいか分からなかった
こうした状態であれば、誰でも動けなくなります。
私自身も、長い間その状態にいました。
でも、不安の中身を整理して、
小さくでも動き始めてみると、
少しずつ見え方が変わってきます。
いきなり働き方を変える必要はありません。
今の生活を続けながら、できることから始めていけばいい。
その中で、自分に合う形を見つけていく。
働き方は、一度決めたら終わりではありません。
これから先も、何度でも調整していけるものです。
もし今、「変えたいけど動けない」と感じているなら、
それは「能力の問題」ではなく「整理できていないだけ」かもしれません。
まずは、小さくでもいいので、
できることから始めてみる。
その積み重ねが、
これからの働き方を少しずつ変えていくはずです。
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